(V)暮らしよい家づくりの奥義

8.浴室、洗面所・脱衣
1.通常1間×2間を二等分するタイプと、1間×1間半を二等分したタイプがありますが、浴室、洗面は連動して利便性を図るのが好ましいでしょう。
また洗面所内の、洗濯機・脱衣場の位置も考慮した計画が望まれます。
浴室は合理的で豪華な一体式ユニットが主流になりましたが、ゆったりした温泉気分の
岩風呂などもおすすめの一品です。


2.既存タイプの床
1.浴室床は滑りの少ない建材を使用し、床排水の排除口を設けると安全に
 つながります。
2.浴槽の高さを低く抑えると空間が広がり、快適さが増します。
3.洗面床は天然の桧板材などを使用すると、湯上り時にさわやか感が増します。
4.洗面床はビニール系クッションフロアーが耐水的で維持管理も簡単です。

3.既存タイプの壁
1.現在の浴槽壁は全面大型バスタイル等の張り付け等が安全で綺麗です。
以前の浴室壁の、モルタルに塗装、漆喰塗りなどの壁は、上からバスリブ材などを、 張付ける工法が簡単で施工がスムースです。
2.現在の洗面所壁は耐水ボードにタイルを張るか、耐水タイプのビニル壁紙(クロス貼)が多く見られます。

4.既存タイプの天井
1.以前の浴室天井は石綿板に塗装、パーライト吹き付け、浴室用テックスが主でしたが、現在ではビニル・鋼板加工の材が使用されます。
2.現在の洗面天井は耐水ボード耐水タイプのビニル壁紙(クロス貼)が多く見られます。

5.開口部
1.窓外側のアルミサッシュはペアガラス(二重ガラス)が、室住環境の保全に効果(騒音対策、結露、保温、断熱、等)があります。
2.内部開戸は廊下側(避難側)に開くことが大切です。出来れば片引戸に変えると良い。
3.壁外に1帖程度の箱庭を設け、ガラス越に浴室から眺めると心地よい空間が出来ます。

6.既存タイプの照明器具
1.現在の浴室は、壁に大型の照明器具がデザイン上好まれる様子です。
2.現在の洗面所は、洗面ユニットに専用照明が付いているので、天井直づけの器具でいいのではないでしょうか。

7.浴室洗面の設備
1.最近の浴室は環境設備を重視する様になり、一台で暖房・換気・乾燥が可能な器具が販売されています。 冬場の入浴時の室内温度を安定させる効果がありますので、これからの住まいに おすすめの設備です。ドアを開ければ脱衣場も同じ空間です。
2.洗面所・脱衣の60cm、75cm巾の洗面ユニットで、快適な一日を始めるのですから、 生活スタイルに合ったタイプのユニットを選ぶことが大切です。
特:給湯の配管が無い場合も小型電機温水器の設置は可能です。

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