HOME家づくり講座シックハウスと健康住宅>1.なぜシックハウスが広まったのか

シックハウスと健康住宅

1.なぜシックハウスが
  広まったのか

2.人体への影響

3.有害な建材・施行材の例

4.シックハウス対策

5.まとめ・リンク集
1.なぜシックハウス(病気の家)が広まったのか

  シックハウス症候群とは、有害な化学物質や、アレルギー原因であるダニやカビなどが空気中に拡散し、室内空気が汚染されることにより引き起こされる健康障害で、頭痛・発熱・のどの痛み・くしゃみなどの症状があります。 症状が多様で、症状発生の仕組みをはじめ、未解明な部分が多く、また様々な複合要因が考えられることから、現在研究が進められています。

 現在の日本の住まいは、断熱・気密化が進み、風通しが悪くなり、湿気がこもりやすい状態になっています。また、建物内外の温度差が大きくなり、結露も起こしやすくなりました。

 その結果、木材など住まいの材料が傷みやすく、シロアリ・ダニ・カビなどが発生しやすくなりました。それらを防ぐため、現在の住宅は薬剤処理が施されています。

 また、意匠性、耐久性、安全性、経済性、施工のしやすさ、などの理由で有害な化学物質を使用した建材や接着剤・塗料・家具などが多用されるようになってきました。これらの建材を施工する際に使用する接着剤にも有害な化学物質が含まれています。

 さらに、住宅の高気密化が進み換気量が減ったことと冷暖房を使用する窓を開かない生活習慣のため、揮発した化学物質の室内濃度が高くなり、室内空気汚染の原因となっています。