(U)工事着工から引渡しまで

4.木工事上棟検査
棟上が終わり、筋かいが入ると、上棟検査を行います。
筋かいの位置や金物の接合状況ほか、仕上で隠れてしまう部分を確認します。

2005.07.12 上棟検査
外部筋かい 外部軸組と筋かいです。

筋かいは金物で軸組に固定します。

外壁の下地受けの間柱が6本見えます。

基礎〜土台〜柱 基礎〜土台〜柱の取り合い部分です。
アンカーボルトで基礎と土台を緊結し、柱と土台を金物で固定します。
(和室の柱は120角の桧化粧柱です。土台は120角桧材を使用します。)

床下換気は基礎パッキン工法です。
基礎と土台の間にパッキンを敷き、基礎全周に
隙間を設けて床下の換気を行います。

軒先角部 軒先角部の納まりです。

既製品の化粧破風板は下地材の上に
取り付けます。

内部筋かい 内部軸組と筋かいです。

特に耐力が必要な部分には筋かいをたすき掛けに入れます。

HD金物 たすき掛けの筋かいが取り付く柱等の柱頭・柱脚にはホールダウン金物を取り付け、柱と横架材を緊結します。

ホールダウン金物は、地震・台風時に柱が引き抜けるのを防止するために設ける金物です。

HD金物 上の写真と同じ柱の柱脚部分です。ホールダウン金物のボルトは、基礎から立ち上がっています。


軸組の接合金物の種類は建築基準法で細かく
規定されています。

1階小屋組 1階の小屋組見上げです。

大きな丸太の梁が見えます。
木造の醍醐味は、大きな梁組にあります。

岩山哲川建築事務所は寺社建築も手掛け
ますので、梁組は通常より大きな寸法のもの
を使用します。

2階床組見上げです。

梁に根太を組み、2階床下地の構造用合板を
張ります。

筋かいプレート 筋かいと柱脚・土台の取り付きです。

筋かい端部は上下とも筋かいプレートを使用し、ビスで固定します。

基礎と土台を緊結するアンカーボルトの頭も見えます。アンカーボルトは柱の近くに設けることが大切です。

小屋組・金物 建物出隅部の小屋組見上げです。隅木・垂木・
野地板(構造用合板12mm)が見えます。

軸組の隅部には、剛性を高めるために火打ち金物をいれます。
梁の羽子板ボルト、筋かいプレートも見えます。

金物は、住宅金融公庫仕様Zマーク金物(同等品)を使用しています。

軒桁・小屋梁 軒桁と小屋梁の取り合いです。

丸太梁を羽子板ボルトで軒桁に緊結します。

柱頭・梁結合部 柱頭と梁の結合部です。

梁と小屋束も金物で緊結します。

1階床組 1階床組です。

隅角部には剛性を高めるために火打ち土台を入れます。

筋かいプレート、アンカーボルトも見えます。

玄関土間 玄関土間と土台下の納まりです。

土間コンと土台下に4cmの差をつけ、タイル
仕上時に2cmの差がつくようにし、土台の腐食を
予防します。

基礎と土台の間には基礎パッキンが見えます。



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